中国語が上手に使えるための豆知識 
 動詞を忘れずに 
本文の出所は 
話すための中国語―北京七泊八日の旅
 “说”shuo1 (言う、話す)した結果、“错”cuo4(間違える)が“说错”shuo1cuo4です。中国語は動作とそれによって生じる結果と分けて言う傾向があります。
 日本語だと「あっ、間違えました」というところ、中国語なら動詞も言います。
       我    说错了。(言い間違えました)
          打错了。(電話を掛け間違えました)
          走错了。(道を間違えました)
          写错了。(書き間違えました)
          坐错了。(乗り間違えました)
 もし動詞を言わなければ大変なことになります。
       我    错了。(私のあやまちです)
 なんだか重大な過ちを犯して責任を取るという雰囲気になります。
 
これは中国語の「動詞+結果補語」の構造です。動作の結果どうなったのか、それを動詞の直後に置く言い方です。
     「聞いて」その結果「わかる」→“听懂”
     「学んで」その結果「できる」→“学会”
     「食べて」その結果「お腹がいっぱい」→“吃饱”
なとがその例です。
 もう1つ、注意しておきましょう。これもよく使う文型です。「私はコーヒーが好きです」という文。日本人はついつい
       我喜欢咖啡。
とやってしまいがちですが、ここでも動詞を忘れなく。
       我喜欢喝咖啡。
と“喝”he1(飲む)を入れましょう。
       我喜欢    看 电影。(映画を見るのが好き)
            吃 中国菜。(中国料理を食べるのが好き)
            听 音乐。(音楽を聴くのが好き)
 もし動詞を入れなければ、今度は「目的語がまるごと好き!」という感じになります。
       我喜欢    中国。(私は中国が好き)
            夏天。(私は夏が好き)
            你。  (私はあなたが好き)
本文の出所は 
話すための中国語―北京七泊八日の旅